20年前の日本人に「20年後サウナが老若男女問わず大ブームになっているよ」と言ったならば、鼻で笑われてしまうかもしれません。

それほど日本人にとっては、サウナ好きの一部の人たちが混雑することなくゆったりと過ごす施設でした。

しかし、実際に現代では大ブームが起きていて、日本各地でサウナ専用施設がOPENしています。

そのブームとなったキーワードが「ととのう」という言葉です。

この記事では、そんなサウナで「ととのう」メリットと具体的なやり方について解説していきたいと思います。




「ととのう」って何?

「ととのう」と言われてイメージするのは、やはり「整う」という漢字ですよね。

元々は「整う」と表記されることもありましたが、サウナでは「整う」と「調う」というダブルミーニングとなっているので、ひらがな表記の「ととのう」に落ち着いたという経緯があります。

サウナ業界では有名なインフルエンサーである濡れ頭巾ちゃん」というサウナ―(サウナ愛好家の呼称)さんが付けた造語となっています。

ととのう」は、いわゆる「最高の心地良さ」です。

時にランナーズハイの様な状態になり、思わず「最高・・・」というように言葉が漏れてしまうほど、心地よさや高揚感に浸れるのです。

「サウナに入るだけでそんな気分になれるの?」と疑問に思う人も多いかもしれません、

しかし、実際に体験してみれば、「なるほど、これは気持ちいいいな」と多くの人が納得するはずです。

ととのう」状態は、ただやみくもにサウナに入っても辿り着けません。

いくつかのルールと手順を守る必要があるのです。




体を洗い水気を取ってから6~10分程度サウナに入る

脱水症状にならないように先に水分を300ml以上飲んでおき、体や髪の毛を洗い水気を拭き取ります。

80℃~90℃くらいのサウナに6分~10分入ります。

サウナは2~3段になっていることが多いですが、実は座る位置によって温度が違います。

下段に座るほど温度は低くなるので、ちょうどいい温度帯の所に座りましょう。

※心臓が弱い人やアルコールを飲んでいる人、高血圧の人、体調が優れない人はリスクが高いのでサウナに入るのは控えましょう。




サウナから出たら汗を流して水風呂に1分ほど浸かる

水風呂はサウナで最高に気持ちいいポイント1つです。

サウナで描いた汗をしっかりとシャワーなどで流したら、20℃以下の水風呂で一気に冷やします。

時間は1分ほどでOKです。

外気浴を5分~10分行う

サウナと水風呂をセットにして実践していた人は昔から多いですが、「ととのう」ためにはもう1ステップが必要となります。

それが「外気浴」です。

最近のサウナ施設では、外気浴ができるスペースを確保している所も多くなってきています。(もしそういた場所がなければ、内気浴でも可)

外気浴をすることで、サウナで温められた体が水風呂で冷やされ、何とも言えない気持ち良さを感じることができるのです。

時間の目安は5分~10分程度です。

この一連の流れを2~3回繰り返すことで、β-エンドルフィンという神経伝達物質が分泌され、高い幸福感を味わえるのです。

「ととのう」ことで様々なメリットを得られる

サウナで「ととのう」ことができれば、幸福感や高揚感の他にも様々なメリットを得るこができます。




自律神経を整える

現代人の9割は自律神経が乱れていると言われています。

自律神経が乱れると、不安や緊張状態となり、倦怠感や頭痛、吐き気、肩こり、しびれ、動悸、めまい、不眠といった様々な不調をきたしてしまいます。

サウナで「ととのう」ことができれば、自律神経を整えることができるので、健康体に近づけるのです。

血流を良くする

現代人の多くは血流が滞っていると言われています。

デスクワークの比率がかなり増えているので、長時間同じ姿勢でいることも珍しくなくなっていますよね。

さらに、スマホやタブレットを使用する機会も多く、首や肩も長時間緊張状態が続きがちです。

血流が悪くなれば、体の中に老廃物が貯まりやすくなり、体に様々なデメリットが生じます。

サウナで「ととのう」ことができれば、血流を改善することができるので、健康体に近づくのです。

ダイエット効果が期待できるとも言われています。




まとめ

今回は、サウナで「ととのう」メリットと具体的なやり方について解説してきました。

これまで「ととのう」ということがどのようなものか知らなかった人も、その素晴らしさを理解できたのではないでしょうか?

やってみたい」と思った人もいるかもしれません。

サウナブームによって、きっと自宅や会社の近くにもサウナ施設がいくつもあるはずです。

ぜひお気に入りのサウナを見つけて、定期的にととのう」を実践してみてはいかがでしょうか?