大人気総合格闘家であり大人気ユーチューバーでもある朝倉未来選手のの話題がここ1週間ほど多くなってきています。

その理由はもちろん、9月25日にさいたまスーパーアリーナで行われる「朝倉未来VSメイウェザー」の戦いが近づいてきているからです。

普段は総合格闘家である朝倉未来選手がボクシングルールでメイウェザーと闘うということで、試合前から賛否両論を巻き起こしていますが、それらすべてが朝倉選手の計算通りと言えるかもしれません。

格闘家としての実力だけでなく、ビジネスセンスも持ち合わせている朝倉選手には、この戦いで狙っているものがあるのです。

この記事では、そんな「格闘技とビジネスの才能を持ち合わせた朝倉未来の凄さ」について解説していきたいと思います。




RIZINのトッププレイヤーでありトップユーチューバー

朝倉未来選手は、1992年7月15日生まれの30歳です。

若かりし頃は、「路上の伝説」と言われるほどケンカ三昧の日々を送ってきました。

その後「アマチュアの格闘技団体である「THE OUTSIDER」に参戦し、二階級制覇を果たすと、プロのRIZINの舞台へと活躍の場を移します。

参戦後7連勝と一気にRIZINでも知名度を上げ、同時期に開始したYouTubeでも「街喧嘩自慢とスパーリングしてみた」の企画がバズり一気に人気ユーチューバーとなっていきます。

強さとユーチューバーとしての面白さを兼ね備え、抜群のカリスマ性を持つ朝倉選手は、短期間で格闘技界の顔になり、YouTube界でもトップクラスの人気を獲得していたのです。

RIZINでは、その後斎藤裕選手とクレベル・コイケ選手に敗北するも、2021年の大みそかに行われたRIZINで斎藤選手に激闘の末リベンジ成功しています。




ボクシング界の伝説「メイウェザー」とエキシビジョンマッチ

ボクシング史上最高の選手と言われたフロイド・メイウェザーは、2018年12月31日に日本最高の格闘家である那須川天心とエキシビジョンマッチを行い、圧倒的な強さで1RでKOしたことがあります。

引退したとはいえプロ50戦50勝の怪物なので、ボクサーではないキックボクサーや総合格闘家が勝てる可能性はほぼありません。

そんなメイウェザーに、朝倉未来選手は戦いを挑むことを決意したのです。

9月25日にさいたまスーパーアリーナで行われる予定で、ルールはもちろんボクシングルールに設定されています。

総合格闘家である朝倉選手が圧倒的に不利ではあるものの、そこには朝倉選手のビジネスマンとしての思惑が隠されていると予想できます。




勝てなくて当然なのでリスクがない

前述した通り、メイウェザーは引退して時が経っているとはいえ、最強のボクサーであった実力はまだ健在です。

反応スピードや体力は落ちていますが、それでも圧倒的なディフェンス技術があるため、総合格闘家がパンチを当てることなどできるはずがありません。

そして、それこそが朝倉選手の思惑なのです。

仮に手も足も出ずに負けたとしても、「相手がメイウェザーだから仕方ない」となりますし、もしも何発かいいパンチを当てることができたならば、「メイウェザーにパンチを当てた、凄い」となります。

なんで総合格闘技でチャンピオン目指してるのにボクシングをやってるの」という批判もあるでしょうが、「このボクシング技術は総合格闘技にも活きる」と断言すれば問題ありません。

もしもダウンを奪ったとしたならば一気に支持を集められますし、勝利した場合は世界中から注目されることとなるでしょう。

試合をすることで世界中に名前を売れる

もしも試合に負けたとしても、「メイウェザーと試合をする」というだけで世界中で朝倉未来という名前を広めることになります。

それはすなわち今後総合格闘家としてUFCやベラトールの選手とマッチアップしやすくなるというメリットにもなりますし、ビジネスマンとして世界を相手にすることもできるということです。




海外で「BREAKING DOWN」を開催する足掛かりにもなる

現在朝倉未来選手は、本業の格闘技では秋以降に強敵との試合をするはずで、現在はYouTubeに力を入れています。

1分間のみの戦いが魅力の「BREAKING DOWN」の企画が大バズりしていて、ここでもビジネスの才能を存分に発揮しています。

今後は海外版の「BREAKING DOWN」も視野に入れていることからも、今回のメイウェザー戦がプラスに働くはずです。

まとめ

今回は、「格闘技とビジネスの才能を持ち合わせた朝倉未来の凄さ」について解説してきました。

格闘家としてもトップクラスで、ビジネスの才能もある朝倉未来選手は、メイウェザー戦という一見無謀とも言える挑戦も、しっかりと思惑があるのです。

勝っても負けても美味しい戦いとなるメイウェザー戦まで残りわずかです。

ぜひその戦いに注目しましょう。