朝倉未来選手や朝倉海選手、クレベル・コイケ選手、萩原京平選手など、個性的なスターが多いRIZINですが、1人とても異質なスターが在籍しています。
その選手の名前は、「平本蓮(れん)」です。
RIZINでの彼の成績は、1勝2敗。
「負け越してるのにスターなの?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、RIZINの中でもトップクラスの人気を誇っています。
この記事では、そんな「RIZINの異質なスター平本蓮の魅力」について解説していきたいと思います。
平本蓮選手の格闘技経歴
平本蓮選手は、1998年6月27日生まれの24歳です。
2014年11月3日にK-1甲子園2014、-65㎏で高校1年生ながら優勝し、一躍注目の若手選手となりました。
2019年まで所属していたK-1では、15戦11勝4敗と見事な成績を収め、契約満了に伴い総合格闘技へ転向する。
2020年12月31日、試合前からSNS上でトラッシュトークを繰り広げ話題となった試合は、2Rで萩原選手のTKO勝利となりました。
その後海外武者修行を経て2022年3月6日にRIZINの第2戦目を鈴木千裕選手と戦うも0-3の判定負けとなり、総合格闘技転向から1年以上も勝ち星がない状態となります。
そして迎えた第3戦の鈴木博昭選手との戦いは、スタンドでの攻防が中心となり、2-1の判定勝利を収め、嬉しいRIZIN初勝利となりました。
平本蓮選手の魅力
前述した格闘家としての経歴を読んで判断するならば、「K-1でそこそこ結果を残した総合格闘技転向に失敗した選手」というイメージとなるでしょう。
確かにスタンドでのパワーやテクニックは非常に高く、良いものを持っているのは確かですが、重心が高くすぐにテイクダウンを取られてしまうので、正直総合格闘家としては「センスがない」と言えます。
冒頭でも言った通り、「なんでスターなの?」という感じですよね。
その答えは、平本選手の性格にあります。
平本選手は、思ったことをすぐになんでも口に出してしまう正直な性格をしています。
そして、その特徴は格闘技に必要だとも思っているのです。
試合前に対戦相手とトラッシュトークを行うことで盛り上がることを知っているのです。
そしてそれは、自分自身に対してプレッシャーを掛けるという意図もあるのです。
トラッシュトークの話術は天才そのもので、相手がカチンとくるポイントを的確についてきます。
「平本蓮よく言った」と感心してしまうほど、言いにくいこともズバズバと言ってしまいます。
萩原戦で負けた際、対戦相手の萩原選手から「MMA甘くないよ。アマチュア修斗からやり直したほうがいいよ」と吐き捨てられると、勝利した3戦目の試合後に「鈴木くんMMA甘くないよ。アマチュア修斗からやり直したほうがいいよ」というセリフを発したのです。
自虐コメントで観ている人たちを笑わせたのです。
他にも、フェザー級でトップクラスの実力を誇る朝倉未来選手に度々噛みつきます。
「黙れよコアラ」
「素人ボコボコにして全国のいじめっ子に新たな刺激を与えてしまった朝倉未来さんじゃないですか」
「生え際と共に脳みそも後退してんじゃねーの?ミルウォーキーのいい病院紹介するぞ」
思わず「上手い」とうなるほどのワードを毎回入れてくるのです。
そのワードセンスは格闘界では圧倒的ナンバーワンでしょう。
メイウェザー対朝倉未来のハワイでの会見でもセンス爆発
8月31日に行われた「超(スーパー)RIZIN」の会見が行われ、平本選手はなんとメイウェザー氏の通訳として登場したのです。
メイウェザー氏の耳打ちを通訳した形ですが、おそらくこれはフェイクで、平本選手が考えていたコメントを日本語で朝倉未来選手に浴びせたのです。
「お前は俺くらい稼いでから調子に乗れ」
「俺のパンチで朝倉未来の鼻はナスぐらいに膨れあがるぞ」
「メイウェザーと朝倉未来のパンチはジェット機とハエぐらいスピードが違う」
このように、到底メイウェザー氏が言うとは思えないワードセンスで会見を視聴していた人々を笑わせたのです。
主役はメイウェザー氏と朝倉未来選手ですが、この時間は完全に平本選手が場を支配してしまいました。
まとめ
今回は、「RIZINの異質なスター平本蓮の魅力」について解説してきました。
総合格闘家としては決して強くない平本蓮選手ですが、その強くなりたいというひたむきさや時折見せる純粋さは、人を惹きつける魅力があります。
トークスキルとワードセンスはすでに日本の格闘家の中では断トツです。
あとは総合格闘家としての実力を伸ばすことができれば、朝倉兄弟を超えるRIZINのスターとなることでしょう。
平本蓮選手の今後の活躍を期待しましょう。