子どもの好き嫌いが起こる時期には個人差があります。
一般的には1歳半以降の幼児食に移行したときに今まで食べていたものを食べなくなることも多くなります。
この期間に味覚が敏感になり、食事の内容が変わることからあるようです。
子どもの好き嫌いが出るのは自然
離乳食が始まった子どもに好き嫌いが起こるのは自然なことのようです。
幼児期における食べ物の好き嫌いは子どもたちの成長と発達にその要因にあることが多いのです。
無理に食べさせないことも大事
無理に食べさせられたことで余計に嫌になり、そこから立ち直るのはとても大変になります。
大人が無理に食べさせようとするほど子どもは苦痛を感じてしまいます。
しばらくは食事に出しておくだけでもいい
嫌いだという食べ物を1回や2回で食べられるようにさせるのはとても難しいことです。
どうしても食べられない、食べようともしないというときは、テーブルに置いとくだけでもよいのです。
苦手な食材を視覚で認識してもらうようにします。
少しずつ距離を縮めていくイメージにしていきます。
見慣れてきたら一口食べないかと誘う
テーブルに苦手な食べ物があることを何度か繰り返したら、様子を見て一口食べてみる?と聞いて、それを何度か繰り返します。
もし一口だけでも食べられたら、思い切りほめることを忘れないようにしましょう。
食べてもらえないことで保護者が気になること
1.栄養の偏りが心配
バランスよく食べてほしいので栄養が偏らないかと心配になることもあります。
嫌いなものが食べられれば、ひとつの食材が食べられないことばかり考えないことも大事です。
食べられないことにはいろいろな原因があるので克服していくには時間と労力も必要になります。
まずは食事の時間が楽しいと思えるようにして、苦痛な時間にならないようにしておくことが重要なのです。
2.育て方がよくないかもしれないと考えてしまう
子どもが好き嫌いのあることで育て方の問題ではないかと考える人もいます。
好き嫌いが起こるメカニズムを理解しておけばそのような心配もなくなります。
どんな子どもでも好き嫌いが起こる可能性があることは、子どもが成長しているという証拠であることなのです。
3.どうしても食べさせたい
好き嫌いがない子にしたい、どうしても食べてもらいたいという考えの人もいます。
急がずにゆっくりと進めていけるように子どもの成長を理解していくことも大切です。
ある程度は個性だと考えるようにする
食べ物の好き嫌いはない方が本当は望ましいことですが、必ずすべての嫌いな食べ物を克服しなければいけないということではありません。
好き嫌いはある程度は子どもの個性ととらえてもよいでしょう。
苦手な食材だけに執着してしまったり、ほかの子どもと比較してしまったりしては食事が楽しい時間ではなくなります。
幼いうちから無理をさせないようにすることも大切です。
嫌いなものでも工夫してわからないようにして料理してしまう保護者もいるので、見た目を変えてわからないで食べている子どももいます。