子どもの好き嫌いが起こる原因についてまとめました。

成長と口の機能の発達

好き嫌いが起こるのは、子どもの心身の発達のメカニズムも大きく関係があります。

話せるようになって自己主張をするようになると、嫌いなものとか、食べたくないとかの意思表示ができるようになります。

口の発達機能が好き嫌いを生じさせるきっかけともなる場合も。

成長していることを理解

離乳食初期のゴックン期は、赤ちゃんは与えられた離乳食を飲み込むだけです。

お話できない赤ちゃんの口は食べ物の通過点のみです。

噛む練習が始まると、口の機能は発達してきます。

食べものの味を感じられるようになってくるとおいしいと感じることもできます。

この成長の変化により食べ物をおいしいと感じることもあればおいしくないと感じる食べ物もあります。

食べ物の好き嫌いを新たに生じさせる要因のひとつです。口の機能の成長も喜んであげましょう。




味覚が敏感

食べ物の好き嫌いが起こる原因のひとつには、子どもの味覚が敏感であることも要因です。

大人の2倍以上敏感だと言われているので、苦みや酸味に強く反応してしまうようです。

トラウマが原因なことも

過去のトラウマが原因になっているケースもあります。

その食べ物を食べたときに気分が悪くなったなどのことがあげられます。

味を見分けている

子どもが嫌いになりやすい食べ物にはある共通の味が含まれていることが多いようです。

味覚には、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味という5つの基本的な味の五味で構成されています。

赤ちゃんのときには母乳やミルクが初めて感じる甘味です。

酸味は腐敗を感じさせる味のサインになり、苦味は薬物や毒の味のサインです。

それらの味覚が比較的強い野菜を子どもが嫌がることは自然なことになるのです。

生きるための本能的な反応になるのですが、大人は好き嫌いがあると捉えます。

嫌いなものを食べてもらえないと保護者は子どもにプレッシャーを自然に与えてしまっています。

酸味や苦味は経験を重ねていくうちにだんだん好きになっていきます。

嫌がって食べないとしたら、食べても安全なのか確認していると捉えておくとよいかもしれません。




好き嫌いのある子にしてはいけないこと

好きなものばかりを食べさせる

嫌いなものは食べてもらえないということで子どもに好きなものばかりを与えていることです。

好きなものばかりを与えていると栄養は偏ってしまいます。ファーストフードやラーメン、お菓子などばかりをあげるとよく食べますが、健康的にはよくありません。

嫌いな食べ物を無理に食べさせる

好き嫌いがある子どもに無理やり食べさせることは絶対にしてはいけないことです。

食事の時間が苦痛で嫌な時間となってしまうためです。トラウマとなってしまうと本当にずっと嫌いなものが食べられないまま成長してしまうことも。

好き嫌いの克服方法とは

自分が食べるところをみせる

食べない子どもの前で自分は食べられると食べてみせます。

それで食べてみようとする子どももいます。

ほめてあげる

普通に食べていたときでも食べられたの?すごいねといってほめてあげます。

なんでも食べられるんだねというと嫌いなものでも食べようという気持ちになることがあります。

調理の工夫をしてみる

人参が嫌いならすりおろして混ぜ込んでしまうなど工夫して調理してみましょう。

わからないで食べてしまうことも多いです。

カレーやハンバーグに入れてしまうとばれないことも。

一緒に調理する

小さい子どもでもできそうな調理を手伝ってもらい、一緒に作ったといっておいしいと言って親が食べれば子どもも食べることがあります。