近年はデスクワークの比率が非常に増えているので、慣れないPC作業を長時間している人も多いのではないでしょうか?
また、資格の勉強や受験勉強で1日何時間も机に向き合わなければならない人も多いでしょう。
しかし、人間の集中力には限界があり、1時間もしないうちに仕事や勉強の集中が切れてしまいます。
そこでキーとなるのが「場所ニューロン(場所細胞)」です。
場所ニューロンを上手に活用すれば、格段にデスクワークや勉強の集中力を高めることができるのです。
この記事では、そんなデスクワークや勉強の集中力と記憶力をUPさせる「場所ニューロン」について解説していきたいと思います。
場所ニューロンの内容
皆さんは勉強やノートPCでのデスクワークを行う場所はいつも同じでしょうか?
自分の部屋の机で行う人もいるでしょうし、ダイニングテーブルで行ったり、ソファに腰掛けながら行ったりする人もいるでしょう。
しかしいつも同じ場所でデスクワークや勉強をしていると、冒頭に挙げた通り集中力が切れて作業効率が大幅に下がってしまうものです。
「場所ニューロン(場所細胞)」を上手に利用することで、こうした「集中力の低下」を防ぎ、常に高い作業効率を実現させることができます。
この「場所ニューロン」は、2014年にノーベル医学生理学賞を受賞したジョン・オキーフ博士らが発見した場所細胞です。
その細胞の特徴は、名前の通り場所に関する記憶に働きかけるものです。
「海馬」を活性化させる必要があります。
常に同じ場所で作業を行っていると、海馬の活性化は行われず、集中力も低下していきます。
そして記憶力も低下していくので、効率の良い作業ができなくなります。
しかし、作業する場所を変えるだけで海馬は活性化し、作業効率を上げることができるのです。
ずばり、「定期的に場所を変えてデスクワークや勉強をすること」が、最高の結果へと繋がるということです。
自分の机で40~50分
まずは自分の机(デスク)で40~50分作業してみましょう。
大人の集中力は50分程度しか続かないと言われているので、その時間を目安にします。
前日に翌日にやるべき作業を5分だけやっておくという方法も有効です。
少しでも作業をしておくと、「最後までやりたい」という欲求が生まれます。
これは「ツァイガルニク効果」と言われていて、仕事や勉強のモチベーションを上げるテクニックとして使えます。
ノートや教科書を開きっぱなしにして寝てしまうのも効果的です。
40~50分経ったら、小休憩を挟み、違う場所に移動します。
ダイニングテーブルで作業する
小休憩が終わったら、ダイニングテーブルへと移動して作業の続きを行いましょう。
すると、「あーまた作業しなきゃ」といったネガティブな感情が少なくなっていることに気が付くはずです。
「いつもと違う場所」に移動するだけで、場所ニューロンが活性化するのです。
海馬が活性化されるので、集中力が持続しやすく、記憶力も高い状態で作業ができます。
ダイニングテーブルは、キッチンが近いので、ブドウ糖を含む食べ物や飲み物を持ってきて飲食しながら行うのも良いでしょう。(おすすめはラムネです)
40~50分経ったら、無理をせず小休憩しましょう。
それ以上の時間続けたかったとしても、確実に集中力や記憶力は低下しているので、効率が悪くなります。
カフェに行って作業する
家の中では、自分の部屋の机やダイニングテーブルなど2ヶ所くらいにしておいた方が良いでしょう。
おすすめはやはり「カフェ」です。
近年はスタバなどオシャレなカフェも増えていますし、コーヒー1杯で小一時間作業しても何も言われることはないからです。
周囲の人も読書や勉強に集中しているので、とても集中しやすいはずです。
ここでも40~50分程度作業をしたら、自宅に戻りましょう.
お風呂なども利用するとGOOD
前述したように、1つの場所で40~50分集中して、その後小休憩を挟み別の場所で作業をするというルーティーンを行えば、かなり作業効率はUPするはずです。
さらに、「単語を覚える」「仕事のアイデアを考える」といったものであれば、お風呂を利用するのもおすすめです。
湯船に使っている時も、海馬に良い影響を与える「シータ波」が分泌されると言われています。
場所ニューロン効果も得られるので、効率良く作業を進めることができるでしょう。
まとめ
今回は、デスクワークや勉強の集中力と記憶力をUPさせる「場所ニューロン」について解説してきました。
「集中力は長時間続かない」ということは広く知られていますが、場所を変えることで集中力や記憶力を維持できるということはあまり知られていません。
ぜひ今日からでも、「場所ニューロン」を意識して作業をしてみてはいかがでしょうか?