2022年に入り、トップユーチューバーの「オワコン化」が急速に進んでいます。
(終わったコンテンツの略:オワコン)

登録者数はまったく伸びないどころか減っていくユーチューバーも多く、動画の再生回数も100万回以上を連発していたユーチューバーもこぞって10万回~20万回程度のアベレージになってしまっているのです。

いったいなぜこれほどまでに急激にユーチューバーは「オワコン化」してしまっているのでしょうか?

この記事では、そんなユーチューバーが「オワコン化」している3つの理由について解説していきたいと思います。







ユーチューバーがオワコン化している理由

ユーチューバーがオワコン化している理由はいくつか考えられます。

それぞれ挙げていきましょう。

芸能人やアーティストのユーチューブ参入

2020年頃から徐々に芸能人やアーティストのユーチューブ参入が増えていきましてよね。

最初の段階では、オリエンタルラジオの中田さんやキングコングの梶原さん(カジサック)といった人達が先陣を切るようにYouTube界に参入しましたが、その成功を受けて一気に多くの有名人たちがユーチューブに手を出すようになりました。

新型コロナウイルスの影響によってテレビや映画といった仕事が激減したのも理由の1つと言えるかもしれません。

嵐の二宮和成さんや元AKBの指原莉乃さん、中川翔子さん、本田翼さん、佐藤健さん、とんねるずの石橋貴明さんなど、多くの有名人が当たり前のようにユーチューブチャンネルを持つようになってきています。

他にも、ラッドウィンプスや米津玄師さん、ワンオクロックといったトップアーティスト、朝倉未来選手や那須川天心選手といった格闘家、ダルビッシュ有選手や長友佑都選手といったスポーツ選手も参入しています。

各ジャンルのトップの人たちが一気に参入してきたことにより、それまで飛ぶ鳥を落とす勢いで登録者数を伸ばしてきたトップユーチューバーたちは一気に勢いがなくなってしまったのです。

現在ではヒカキンやはじめしゃちょー、ヒカル、東海オンエア、スカイピース、コムドットなどの一握りのユーチューバーだけが何とか勢いをキープできているというのが現実です。(それでも全盛期よりは再生回数も落ちている)

登録者数100万人から200万人クラスのかつてトップユーチューバーと言われた人やグループは、こぞって再生回数が激減し、勢いが落ちてしまっているのです。







TikTokの勢い

ここ数年で勢いを増してきているのは、「TikTok」です。

このTikTokの勢いも、トップユーチューバーの勢いを止めてしまった大きな原因の1つと言えるでしょう。

もちろん、ユーチューバーもTikTokの人気に便乗しようとTikTokに力を入れていますが、純粋なTikToker(ティックトッカー)の人気が凄まじく、YouTube自体に好影響をもたらすきっかけにはできなかったのです。

現実にすでに10代の若者はユーチューブよりもTikTokが主流となってきているので、今後もユーチューバーにとっては厳しい状況が続くはずです。

広告単価の低下

これはあくまでも噂ですが、YouTubeの広告単価が激減しているというのも大きな原因の1つであると言えるでしょう。

実際に多くのユーチューバーがこの件についてもやんわりと言及していて、最盛期よりも単価が大幅に低くなっていることは間違いなさそうです。

再生回数が落ちていて、広告単価が安くなっているということは、収入で考えれば半分以下になっているユーチューバーも多いでしょう。(人によっては2~3割程度まで下がってしまっているかもしれません)

コロナの影響で一昔前に様に企業案件も多くないですし、案件の単価も下がっているので、企画に掛ける予算も必然的に少なくなってしまいます。

それはすなわちコンテンツの質が下がることに直結しているので、余計に勢いは落ちていってしまうのです。







他の事業で収入を確保しているユーチューバーは多い

2022年に入り本格的にユーチューバーがオワコン化しているのは事実です。

しかし、その兆候は以前からあり、ユーチューバーたちも指をくわえてそれを見過ごしてきたわけではありません。

例えばアパレル事業を展開したり、化粧品やサプリメント事業、エステや脱毛事業、飲食事業など、ユーチューブ以外の様々な事業を数年前から始めています。

複数の収入源を確保することで、なんとか大幅な収入減を防いでいる人も多いのです。

まとめ

今回は、ユーチューバーが「オワコン化」している3つの理由について解説してきました。

芸能人やアーティストのユーチューブ参入やTikTokの勢い、広告単価の低下などの原因によってユーチューバーがオワコン化しているのは事実だと言えます。

しかし、他の事業を展開するなど、一定の収入を確保できているユーチューバーも多かったりします。

今後彼らトップユーチューバーたちがどのように変化していくのか、注目していきましょう。