ここ数年、「結婚をしない人生」を選択する人が増えているというニュースをよく耳にするようになりました。

そういったニュースは根拠のない話題ではなく、正確な数字として証明されています。

2020年の国税調査のデータでは、生涯未婚率は男性が25.7%で女性が16.4%となっています。

この数字は、調査が始まって以来最も高い数字です。

1985年までは、男女ともに5%未満だったので、この数字がいかに高いかがわかります。

この記事では、そんな「結婚しない人が増えている理由」について解説していきたいと思います。







結婚しない人が増えている理由

結婚しない人が増えたのは、いくつかの要因が考えられます。

その要因はすぐに改善できるようなものではないので、今後ますます結婚しない人は増えていくことでしょう。

それでは、1つずつ解説していきましょう。

1人でも楽しく暮らしていけるから

現代はスマホの利便性が著しく高いですよね。

あらゆるサービスがアプリ化し、簡単にそういったサービスを受けることができます。

音楽や映像作品など、サブスクリプションサービスも安価な金額で受けられますし、YouTube動画はあらゆるジャンルで日々公開され続けています。

TwitterやInstagramといったSNSや、オンラインサロンなどのコミュニティ―、ゲームなどでは世界中の人と繋がることができます。

極端に言えば、自宅に引きこもりながらでもずっと楽しく暮らしていくことができるようになったのです。

それゆえに、自分の自由な時間が大きく減ってしまう結婚というものに対してメリットを感じられない人が増えていると言えるでしょう。







出会い自体が減ってきているから

一昔前までは、「合コン」も数多く行われていましたし、友人や会社の同僚で飲み会を開いたりアミューズメント施設やキャンプに行ったりなども頻繁にありました。

しかし、現代ではより個人で過ごす時間が増え、リアルな出会いが減ってきてしまっているのです。

そういった流れに新型コロナウイルスの影響が重なったことで、さらに出会いが減少してしまいました。

マッチングアプリなどの利用者は増えていますが、やはりリアルな出会いが少なくなれば実際に恋愛をして結婚をする人たちも増えることはないでしょう。







子育てに対する不安

近年は結婚しない人も増えていますが、「子供を作らない夫婦」も増えています。

「今現在すでに経済的に子供を作れる状況ではない」という夫婦や、「現状は経済的な不安はないが将来的なことを考えると子供を育てられるか不安」という夫婦が非常に増えてきているのです。

これは夫婦だけでなく、これから結婚を考えているカップルも同じです。

結婚はしたいけど子供は難しいと感じる人は多く、「子供を作らないなら急いで結婚する必要もない」という思考になってしまう人も多いはずです。

男性の草食化

結婚は恋人のどちらかがプロポーズをすることで決まることが当然多くなります。

しかし、近年男性の草食化が急激に進み、一昔前のように男性が積極的に女性を引っ張るような恋愛が見られなくなってきています。

何年も付き合っているのにもかかわらずいつまで経ってもプロポーズせず、結局別れてしまうカップルも多いのです。







結婚はしない方が良いもの?

これほどまでに急激に結婚しない人や結婚したくない人が増えていると、結婚という制度自体が必要不可欠なものではないという感じもしてきてしまいますよね。

はたして現代において結婚はどのようなメリットがあると言えるのでしょうか?

・孤独感を感じることがない

・責任感が芽生える

・足りない部分を補い合える

・経済的な安定度が増す

・愛する人との子供を育てられる

・税金面で優遇される

・親を安心させることができる

・健康的な生活が送れるようになる

このように、結婚することで得られるメリットはかなり多く、そして大きいものです。

昭和や平成初期のころと比べると離婚率も高くなっていますが、幸せに暮らす夫婦も数多く存在します。

喜びも共に分かち合えますし、苦しみや悩み、不安などといったネガティブな物事も協力して乗り越えることができます。

決して結婚という制度自体が不必要なものではないということは、理解しておきたいところです。

まとめ

今回は、「結婚しない人が増えている理由」について解説してきました。

・1人でも楽しく暮らしていけるから

・出会い自体が減ってきているから

・子育てに対する不安

・男性の草食化

結婚しない人が増えているのは、こういった理由が要因となっているのです。

今後もこの流れは続くのは間違いないですが、結婚をすることで得られるメリットも非常に多いのも事実です。

「結婚しない方がいいかな」と何となく決めるのではなく、ぜひ結婚のメリットとデメリットをしっかりと考えた上で自分がどうするかを決めるようにしましょう。