日本代表の久保建英選手の2022-2023シーズンは覚醒の年になるかもしれません。
レアル・ソシエダは、開幕戦となった対カディス戦で1-0で勝利し、この試合で久保建英選手は値千金の決勝ゴールをマークしたのです。
得点だけでなくプレーの質も高く、過去3シーズンのレンタル地獄からようやく解放され楽しそうにプレーしていました。
しかし、明らかにこれまでとは違いの伸び伸びプレーしていたのは、完全移籍できたという理由だけではありません。
この記事では、そんな「久保建英選手にとってレアル・ソシエダが最高の環境である理由」について解説していきたいと思います。
開幕戦での決勝点という最高のスタート
8月14日に行われたラ・リーガ開幕戦(対カディス戦)では、なんとプレシーズンマッチなどで1度も試されたことがない2トップの一角で先発となりました。
前半24分に早速ビッグチャンスが訪れます。
その後もカディス相手にポゼッションで優位に進めるレアル・ソシエダですが、久保選手は数多くの攻撃に絡み、チャンスを次々に演出していきました。
試合はこのままどちらのチームも点を取ることなく終了し、久保選手の得点が決勝点となったのです。
いきなり開幕戦でスタメンというだけでも驚きでしたが、決勝点をあげて勝利に貢献したことで日本のみならずスペイン国内でも話題となりました。
久保建英選手にとってレアル・ソシエダが最高の環境である理由
なぜいきなり好結果が出せただけでなく、活き活きとした表情でプレーできるようになったのでしょうか?
その理由をいくつか挙げていきましょう。

実力者に囲まれ思い通りのプレーができるようになったから
レアルマドリードに所属していた過去3シーズンは、毎年チームが変わる「レンタル移籍」という形でプレーしていました。
ただでさえレンタル移籍は、「よそ者扱い」を受けるのでチームから浮いてしまいがちですが、さらに半年間プレーしたビジャレアル以外では「下位チーム」での戦いとなりました。
下位チームでは、常に相手に押し込まれた展開で、守備に追われる時間もかなり長くなってしまいます。
また、攻撃時もショートパスを繋いでテンポよく攻めるのではなく、前線に放り込んでセカンドボールを奪い最低限の人数で強引に得点を奪いにいくようなスタイルでした。
マジョルカでプレーしていたころは、いつでも味方のフォローが少なく、さらに守備にパワーを使っている関係で攻撃でも違いを生み出せなかったのです。
しかし、レアル・ソシエダでは違います。
周りのレベルが高いゆえに、久保選手が思い描く理想のプレーが実現できるというわけです。
過去3シーズンの苦労もあいまって、自然とプレー中も笑顔になっているのです。

特にかねてから憧れているダビド・シルバ選手とプレーできる喜びは格別でしょう。
同じような体格で左利き、プレーポジションも似ているということで、ダビド・シルバ選手から学べることはかなり多いはずです。
監督からの評価が高い
どれだけ優れた選手であっても、監督にその実力を認められていなければ活躍することはできません。
かねてから久保建英選手を欲しがり、「ようやく手に入れた選手」という感情があることもあるでしょう。

「足元で貰うプレーが多いという特性があるから積極的に裏を狙いなさい」
イマノル・アルグアシル監督が開幕戦前に久保選手にこう伝えてピッチに送り出しました。
決勝点となった久保選手のゴールは、まさに裏を狙ったプレーがハマった瞬間でした。
しっかりと評価してくれて特性を理解した上で的確な指示も貰えるので、久保選手にとってはベストに近い監督であると言えるでしょう。
まとめ
今回は、「久保建英選手にとってレアル・ソシエダが最高の環境である理由」について解説してきました。
レアル・ソシエダに完全移籍できたことで「よそ者」としてではなく、本当の仲間として受け入れられたこと、周りの選手のレベルが高いこと、そして監督から信頼され高く評価されていることなど、久保選手にとってレアル・ソシエダは最高のチームであると言えます。
ヨーロッパリーグにも出場するチームなので、必ず一定以上の出場機会は貰えるでしょう。
ぜひ今シーズンの久保選手の覚醒をチェックしていきましょう。